人工甘味料とは?太る・種類・安全性まとめ2019

人工甘味料とは?太る・種類・安全性まとめ2019

ダイエットに良い、悪いなど様々な議論が行われている人工甘味料

インターネット上にはたくさんの情報/議論があふれています。

そこで今回は、そんな人工甘味料論争に終止符を打つため、2019年現在に発表されている政府の見解、論文などをまとめ、「人工甘味料まとめ2019」として、公開します。( 2019年8月27日 FitPiper編集部)

人工甘味料とは

人工甘味料の定義

人工甘味料の定義

人工甘味料は、化学的に合成した甘味をもつ化合物のことです。

合成甘味料とも言われ、基本的には胃腸で吸収されないため、そのまま身体から排出されます。

大概、砂糖の数十倍から数百倍の甘みを持つので、加工食品に使われます。

人工甘味料の歴史

人工甘味料の歴史

ズルチンサイクラミン酸塩 (チクロ)サッカリンなど、砂糖代用の安価な甘味料としてお菓子や清涼飲料水などに広く利用されてましたが、1968年にはズルチンの毒性が問題になったほか、チルロも使用制限が起こるなどしました。

サッカリンサッカリンナトリウムグリチルリチン酸二ナトリウムも使用が制限されています。

参考:ズルチンとは,チクロとは

安全判断の基準

安全判断の基準

人工甘味料に関しては、安全か安全でないかを企業が論文を執筆・発表することが多く、公表されている論文の出所や承認団体までチェックした方が良いでしょう。

例えば、モンサントは農薬や兵器を作る会社ですが、このモンサントは成分分析会社を子会社化していた時期があり、政府とも密着な関係にあることが示唆されています。

したがって、基本的には、どこの国で利用が制限されていてどこの国ではされていないか、その理由は何故なのか、というある意味で相対的な判断をすることが大切です。

スクラロース

スクラロース

スクラロース、まず問題ない人工甘味料でしょう。

欧州食品安全機関(EFSA)・米国食品医薬品局(FDA)・国連食糧農業機関 (FAO)・世界保健機構(WHO)の全てから認可を受けています。

甘みはショ糖の600倍程度で、現在は清涼飲料水、お菓子などにも使われています。

取りすぎると腸で吸収できないのでお腹がタポつく原因にはなりますが、発ガン性などはありません

アスパルテーム

アスパルテーム

アスパムテームは、よく聞く名前かと思いますが、別名を「L-フェニルアラニン化合物」と言います。

砂糖の200倍の甘みを持ち、ジュースなどにも使われます。

アスパルテームは、1983年にアメリカの要請で認可されたもので、フェニルケトン尿症を発病する危険があるほか、いくつかの脳への障害の原因になる可能性があるとされています。

事実、アスパルテームは、1973年にアメリカのサール薬品が食品添加物の許可申請をFDAに行いましたが、一度は却下されています。

しかし、1981年レーガン政権が誕生した翌日に、サール薬品が再び食品添加物の許可申請を行うと、アスパルテームは1983年に使用が認可されました。

サール薬品は天下りなどもある政治的色の濃い製薬会社のために認可されたとも言われています。

また、ラット(マウス)では以下のようにホルムアルデヒド添加物に関する危険性を発表した論文があります。

参考: Formaldehyde derived from dietary aspartame binds to tissue components in vivo.

ただし、このマウスの実験も10mg/kgと非常に多い量のアスパムテールを摂取しており(70kgの人間が700mgのアスパムテールを摂取するのと同じ状況)、通常の加工食品ではまず摂取できる量ではないかと思います。
参考:清涼飲料水中のアスパルテームに関する研究

したがって、アスパムテールも誤って工場勤務の方がそのまま10g舐めてしまったと言うようなケースを除いては、ほぼ安全と言えるでしょう。

ちなみに、世界保健機関(WHO)では、アスパルテームの一日摂取許容量(ADI)を設定していますが、日本ではADIも使用基準も設定されていません。

ネオテーム(ミラスィー)

ネオテーム(ミラスィー)

ネオテームは、最近アスパムテームの改良版として世に出回っている人工甘味料です。

よく安全を疑問視する声がありますが、FitPiper編集部としては安全性は高い、という立場をとっています。

ソースは特にEFSAの科学パネル意見書で、マウス・犬・ヒト全てに投与した実験結果が示されており、かなり念入りに安全性について議論されています。

別名をミラスィーと言います。

参考:欧州食品安全機関(EFSA)、人工甘味料ネオテームに関する科学パネルの意見書

FDAに認可されている人工甘味料で、口の中に甘みの感覚が持続する特徴を持っています。

人工甘味料の中で群を抜く甘さを持っており、最大でショ糖の13,000倍を超えるといわれています。

少ない量で甘さを感じるため、プロテインなどたんぱく質含有割合を見た目上、減らしたくない場合に使われます。

アセスルファムカリウム(アセスルファムK)

アセスルファムカリウム(アセスルファムK)

合成甘味料の一種で、ショ糖の200倍の甘みを持っています。

FAO(食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)が設けている「JECFA」の安全評価もクリアしているため、こちらも安全性は非常に高いでしょう。

サッカリン

サッカリン

サッカリンは人工甘味料の中で一番歴史が古く砂糖と比べ700倍もの甘みを持ちます。

歯磨き粉などにも使われている成分です。

昔は発がん性が疑われ使用禁止になった期間が長くあり、その印象のせいで現在は利用が減っています。

企業からしてもスクラロース等の台頭により、特にあえてサッカリンを使う理由はなさそうです。

人工甘味料は太るのか

人工甘味料は太るのか

これも「太る派」と「太らない」派が対立しているところです。

太らない派の根拠は「人工甘味料は低カロリーあるいはゼロカロリーなので、短期的に太ることは考えにくい」とのこと。

これを踏まえて、「中長期的に摂取することで肥満体質になりやすい可能性は高いただし予防方法もある」というのがFitPiper編集部の見解です。

こちらも具体的に見てみましょう。

太る派の意見も大きく2種類ある

カロリーゼロだから食べていいという心理的/脳科学的影響

カロリーゼロだから食べていいという心理的/脳科学的影響

人工甘味料は実質カロリーがほぼないので、いくら食べても太らない。

こういった思い込みがかえって食べる量を増やしてしまい、摂取エネルギーが増えてしまうと言う理論。

あるいは、日常の食事の中では、甘味の感覚に続いて血糖値が上昇することが条件付けされているのに、人工甘味料の場合は甘味の後に血糖値の上昇が起こらないため、脳の反応を介して摂食行動が促進されるために食べ過ぎてしまうという理論もあります。

この理論の特徴は、どちらにせよ、「人工甘味料は直接は関係ないが、それにより食べ過ぎを招いてしまう」と言う点です。

しかし、FitPiper編集部はこの心理的影響はさほど大きくないのではないかと思っています。

腸内細菌の影響

腸内細菌の影響

最近、一気に通説になりつつあるのが、人工甘味料は腸内環境を悪化させ、それが耐糖能の異常を誘発するのではないかと言う意見です。

人工甘味料による糖代謝の影響を考える上で重要視されているのが腸内細菌叢最近「腸内フローラ」と呼ばれているもの。

この腸内フローラが正常に働くなり、結果的にインスリン感受性が落ちるのではないかとされています。

実験によれば、マウスにサッカリン若しくはブドウ糖を投与すると、サッカリンを投与されたマウスでは、糖負荷試験で耐糖能異常を認めました。

またサッカリンを投与されたマウスとブドウ糖を投与されたマウスを比較すると、両者では異なった腸内細菌叢の分布でした。

つまり、サッカリンによる腸内細菌叢の変化により耐糖能異常が生じていると言うのがこの実験から導かれる仮説です。

論文では、「サッカリン投与により腸内細菌のグリカン分解経路が活性化し、 それに伴いエネルギー吸収の増加につながる短鎖脂肪酸が腸管内に増加することが示され、そのことが耐糖能異常を誘発した」と考察されています。
参考: Suez J、 Korem T、 Zeevi D、 et al (2014) 「Artificial sweeteners induce glucose intolerance by altering the gut microbiota」 Nature 514、 pp.181-186

人工甘味料で太らないためには

人工甘味料で太らないためには

上記の研究の立場をとれば、人工甘味料で太らないためにはインスリン感受性を維持する必要があります。

こちらもまだラットの研究しかありませんが、高脂肪で果糖の多い食事をさせたラットに、ガルシニア・カンボジアとラズベリーケトンを摂取させた研究があります。

これによれば、ガルシニア・カンボジアとラズベリーケトンは、インスリンによる糖取り込みを促進するp-IRS-1/p-Akt/GLUT-4 cueを増加させ、インスリン感受性を高めたとのこと
参考: Raspberry ketone and Garcinia Cambogia rebalanced disrupted insulin resistance and leptin signaling in rats fed high fat fructose diet.

ヒトでの研究結果でていないのでまだなんとも言えませんが、どうやら食事やサプリメントで腸内環境を整えることが、人工甘味料の摂取と同時に大切なことはほぼ間違いなさそうです。

まとめ

今回は人工甘味料について細かく、徹底解説しました。

人工甘味料は、安全なもの、危険なものがありますが、基本的には「通常の摂取量で危険となることはかなり考えにくい」と言うのが結論です。

同時に腸内環境についてはまだ議論の余地はあるものの、人工甘味料で太ることがないように、ラズベリーケトンなどインスリン感受性を高めるサプリ/食事を検討するのもいいでしょう。

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