【伝統食×腸内環境】管理栄養士の圓尾さんに伝統食のススメ

最近何かと話題の「腸内細菌」というワード。アスリートやダイエッターの間では腸内細菌を整えるために、乳酸菌を摂取しようなど、色々な対策が流れていますが、果たしてそれは「食事で改善できる」のでしょうか。

そこで今回は、伝統食と腸内細菌について、管理栄養士の圓尾さんに伺いました。

圓尾 和紀 Maruo Kazuki
株式会社ふること代表。管理栄養士。
“日本の伝統食の良さを活かす古くて新しい食事法”をテーマに活動している。 テレビ、雑誌、ラジオなどのメディアへの出演やチャンネル登録者3万人を超えるYoutube番組「カラダヨロコブチャンネル」
でも情報発信を行っている。著書に『地味だけど「ほっとする」食べ方(ワニブックス)』がある。

—早速ですが、圓尾さんは、管理栄養士としてはかなり珍しい、医療機関からの独立ですよね

 はい、入院患者さんの栄養指導などをしていました。ただ当時から「身体に問題が起きてから対処する医療」に限界を感じていて。

例えば脳梗塞の患者さんって、原因は動脈硬化のことが多いです。

動脈硬化は、そもそも味の濃いものを食べ過ぎとか、野菜類が少ないとかで、なりやすいものなんです。つまりそれって、予防できたわけです。それを助けられないのが、もどかしくて。

—そして独立されたわけですね。 

はい、今は食に興味がある方向けのオンラインサロンの主催やファスティングの指導、講演会などをしています。

心も体もより元気になりたい人、仕事でパフォーマンスを上げたい人など目的は様々ですが、日常生活の中で実践可能なさまざまな方法をお伝えしています。

—なるほど、ありがとうございます。圓尾さんは、伝統食+aを推奨している管理栄養士 さんとお聞きしてます。今回のテーマも「伝統食*腸内環境」です。 

確かに、伝統食を推しています。

実は、私自身イギリスに留学に行った時に、食生活が大きく変わって、急激に太ってしまって。

でも帰ってきたら、スッと体重が元どおりになった経験がありまして。その経験が今の考え方の基礎になっています。

—和食は健康に良いというのはよく聞きますが、どうして身体にいいんですか?

和食が健康に良い理由はいくつかあるのですが、もっとも重要なのは人はそれぞれ違った腸内細菌を持っているので、その 土地にあった食べ物に順応して体ができているとうことなんです。

なので伝統的にその地域で食べられてきたものが、身体にマッチするケースは多くて。 

例えば地域・民族によってはほとんど炭水化物しか摂取していないのに筋肉がムキムキ、という例があったりもします。

—では日本人は日本食しか食べれない、ということですか? 

もちろんそんなことはないです。

ただ、身体に合っているケースは多いです。 また、腸内細菌は3歳までの食事で大枠が決まると言われています(諸説有)。

そして抗生物質などで一度消滅し てしまうと自然に復活しないものもあるので、3歳までの生活によってかなりの個人差があると思われます。 

—それで伝統食=必然的に小さい頃から口にがする機会多いので、腸内細菌もそれに合わせて決まる、と。 

そういうことです。もちろんDNAによって決められている部分もあると思います。 

—Youtubeで植物性の食事を推奨しているのも、腸内環境と関係しているのですか? 

はい、基本的に肉より魚や大豆の方がいいと思っています(個人差有)。

お肉を食べるとおならが臭くなったりするのも、お肉が腸内細菌を悪化させる一つの証です。

そういう場合には、植物性の乳酸菌を摂取したり、ヨーグルトも動物性ではなく豆乳 ヨーグルトにするなどの工夫があると尚いいです。 

また、これは腸内細菌とはまた別の話なのですが、「どうやって食卓に届くか」という食のサプライチェーンを考えた時に、魚や植物性食品よりも、お肉の方がリスクが高いと思っています。

—赤身肉のリスク、知らなかったです。そのに他に健康のために、できることや避けるべ きことはあるでしょうか。

もちろん、たくさん有ります。例えば、料理の仕方一つとっても「炒める」よりも「煮 る・蒸す」ですとか、調味料は発酵調味料(味噌など)を使うとかです。 

—そう考えると、外食で「伝統食×腸内環境をよくする食事」って難しいですね。

難しいと思います。先日台湾に行ったのですが、その時に食べたラーメンのスープの塩分が日本のものに比べてずっと薄くてびっくりしました。

台湾は屋台で安くてバランスの良い食事が取れるのですが、日本だとそもそも外で栄養価を気にするとお財布に優しくない場合が多いですよね。

しかし、自炊なら前述したような調理方法のちょっとした工夫や、外食なら和食チェーンの大戸屋さんを選ぶなどして、工夫次第でより健康で、腸にも優しい選択肢をとることができます。

—ありがとうございます。最後に、今後の目標を教えてください。 

クライアントの方が食を見つめ直すことで、生活がより豊かに、心もより豊かになれば良いなと思っています。

戦後急速に欧米化した食事を伝統食に引き戻すことが日本をより元気にすると信じています。

—ありがとうございました! 

こちらこそ、ありがとうございました!

編集後記:
今回は、腸内細菌と伝統食についてでした。
圓尾さんのYoutubeチャンネルは「こちら」で詳細が確認できます。 


>FitPiperのLINEを今すぐ友だち追加しよう。

FitPiperのLINEを今すぐ友だち追加しよう。

最新の栄養学やトレンド情報、お得なサプリ情報が届きます。

CTR IMG