
以前から環境問題については、様々な意見が交差してきましたが、最近は環境問題がさらに加速しています。
アマゾンでは全体の10%が焼失し、オーストラリアではアマゾンより広い500万ヘクタールもの森林が焼失しました。
この数値は、アマゾンで起こった森林火災の約5倍の面積とも言われています。
なぜこのような森林火災は起こるのでしょうか?
そこで今回は、森林火災が起こる理由、また、森林火災を抑制するために私たちができることについて解説していきたいと思います。
なぜ森林火災は起こるのか?
我々が住んでいる日本では、森林火災が滅多に起きないことからなぜ森林火災が起こっているのかわからない方も多いかと思います。
実は森林火災が起こっている理由は地球温暖化が関係していることをご存知でしょうか?
その理由をいくつか解説しましょう。
地球温暖化による気温上昇

最も大きな原因の1つは地球温暖化にする影響です。
世界の中でも特にオーストラリアは、最も地球温暖化の影響を受けやすい国と言われています。
2019年、日本の最高気温は北海道で39.5°Cを記録しましたが、オーストラリアの平均気温は42°Cです。
日本の最高気温よりオーストラリアの平均気温の方が高いということに驚いている方多いでしょう。
オーストラリア上空にあるオゾン層は一部の層が薄くなっており、人間の体にも悪影響を与えていることも事実です。
このオゾン層を破壊するとして、オーストラリアではフロンガスの使用が禁止されています。
しかし、他にもオゾン層を破壊すると言われているメタンガスはCO2の約28倍もの温室効果ガスを排出するにもかかわらず、現在も使用が続いている状況です。
大規模な旱魃(かんばつ)

続いて挙げられるのが大規模な旱魃(かんばつ)です。
旱魃とは、長い期間雨が降らず、地表にある水が枯れてしまう、なくなってしまうことを指しています。
これも地球温暖化が関係しており、現在オーストラリアで続いている大規模な森林火災では、旱魃の影響を大きく受けています。
オーストラリは旱魃により、消化用の水が不足しているため消化活動をおこなうことができず、ただただ燃えていく森林を眺めることしかできないのです。
もちろん、消化活動がおこなわれている地域もありますが、消化活動より速いスピードで新たな森林火災が発生しているため、手に負えない状況に陥っています。
2019年9月から続いているオーストラリアの森林火災では、2020年1月現在、少なくとも23人の方が亡くなり、数百万人の方々が呼吸器系疾患を発症し、動物はなんと5億匹が犠牲になっています。
このような深刻な事態が起こった、また、現在も起こり続けている国の現状を放っておいても良いのでしょうか?
畜産業の放牧地拡大

最後に挙げられるのが、放牧地拡大による森林火災です。
なぜ森林火災に放牧地拡大が関係しているのか?と考える方もいるでしょう。
これには、世界の人口爆発が関係しているのですが、数十年〜数百年後食糧危機に陥ると言われています。
人口爆発に加えて、経済成長をしている国が増えているということは、今まで食べていなかった高級な食事を食べるようになったということ。
つまり、牛肉や豚肉などのお肉を食べる方が世界中で多くなったため、牛や豚を育てる土地が枯渇しています。
そこで森林を開拓し、牛や豚の放牧地を拡大しているということです。
この開拓によって森林火災が起こったのが、以前起きたアマゾンの火災と言われています。
今後もこのようなことが続いていくと、森林の面積が大幅に減少し、二酸化炭素の排出が続くため、地球温暖化を促進することにつながります。
こちらも自然的ではなく、人工的に森林火災を引き起こしていますので、対処する必要があるでしょう。
森林火災を抑制するために私たちにできること
ここまで森林火災の主な原因について解説してきました。
地球温暖化がどれだけ大きな影響を及ぼしているかがわかるかと思いますが、それ以外の人為的な理由があることに驚いた方も多いでしょう。
では、私たちはこのような何ができるのでしょうか?
日本国内でもできることをご紹介していきましょう。
募金活動

まず私たちが身近にできることとして挙げられるのが、募金活動です。
日本国内で震災が起こった場合も、各国から募金が集まり、現在日本は復興に向けて動き出しています。
今回大規模な森林火災によって、消防士の数や水が枯渇しているオーストラリアにも日本国内から募金をすることができます。
https://www.redcross.org.au/campaigns/disaster-relief-and-recovery-donate
オーストラリア赤十字社では、現在募金を募っています。
オーストラリアは自然豊かな国として観光客から人気を集めているので、この自然を無くさないためにも協力できることは協力しましょう。
また、今回の火事でオーストラリアにいるコアラの内、約30%ほどの8,000頭ほどのコアラが亡くなっています。
このままではコアラの数が激減し、絶滅してしまう可能性もなくはありません。
一刻も早く消化活動がおこなえるよう、気持ち程度でも寄付をする方が増えることを切に願います。
お肉を食べる日を1日だけ少なくする

これは、長期的なことになりますが、上記で放牧地開拓のために森林火災が起きている場合もあると解説しました。
アマゾンでは現在も放牧地開拓のためにおこなわれているとも言われています。
これを少しでも抑制するために、1週間の内まずは1日だけお肉や乳製品を食べない日を作ってみてください。
徐々に積み重ねていけばかなりの量を削減することができるのは明らかです。
まさか自分が普段食べているものの裏側では、このような非常事態が起こっていることを知らなかった方も多いでしょう。
しかし、これは紛れもない事実ですので、今後みなさんが環境に対してどのような考え方になるかどうかで大きく変わってきます。
今後、自然を守るためにも徐々に食生活を変えていくのも良いかと思います。
ちなみに最近は、大豆やえんどう豆から作られたお肉もあるのですが、こちらは通常のお肉よりも美味しいと注目を集めています。
周りへの呼びかけ

そして最後は、周りの方々へ今世界で何が起きているのか、情報を共有しましょう。
アマゾンの森林火災やオーストラリアの森林火災のことを知らない方も多く、また、知っている方でもこのような理由を知らない方がほとんどです。
知っている方がどんどん広めていくことにより、現在世界で起きている問題が多くの方に知られることにつながります。
また、同時に地球温暖化がどれほど深刻なのかを考えることにもつながりますので、知っていることはどんどん発信していきましょう。
もちろん、拡散するためにTwitterやFacebookを活用しながら広めていくこともおすすめです。
みなさんの考え方が少しずつ変わっていき、少しのことでも多くの方が考えれば環境を良くすることができますので、徐々に今後の環境問題のことも考えてみましょう。
まとめ
今回は、森林火災が起こる理由、また、森林火災を抑制するために私たちができることについて解説しました。
現在世界各国では、地球温暖化が進んでいます。
今後さらに被害が拡大しないよう、身近でできることから徐々に改善していきましょう。
一刻も早くオーストラリアの森林火災が収まること、また、世界各国の森林火災や森林伐採がなくなることを願っております。