
プロテインを飲んだことがある方はこんなことを感じたことはありませんか?
「プロテインを飲んだ後におならが臭くなった」
これは改善できない問題だと考えている方も多く、プロテインを飲まなくなったという方も多いでしょう。
しかし、プロテインの種類によっては、おならが臭くなりません。
そこで今回は、プロテインを飲むとなぜおならが臭くなるのか、また、おならが臭くならないプロテインの種類について解説したいと思います。
なぜプロテインを飲んだ後はおならが臭いのか

そもそも、プロテインを飲んでおならが臭くなるのは、タンパク質が消化される過程に問題があります。
タンパク質は、消化の途中でアミノ酸になりますが、プロテインを飲むと小腸で吸収しきれなかったアミノ酸は大腸まで到達します。
ここで関わってくるのが悪玉菌です。
悪玉菌はアミノ酸を分解し、その分解したアミノ酸をエサとして、異臭の原因である硫化水素を体内に発生させます。
これはプロテインだけではなく、タンパク質を多く含む肉類を食べた時も同様に発生するものです。
しかし、体を作るためにタンパク質は必要ですよね。
では、どうすればおならの匂いは改善されるのでしょうか?
ホエイプロテインはおならが臭くなりやすい傾向がある

様々なプロテインの種類がある中でも、みなさんが普段飲んでいるプロテインは牛乳からできるホエイプロテインが多いかと思います。
確かにホエイプロテインは飲みやすいことに加えて価格が安いので、手が出しやすいプロテインでしょう。
しかし、このホエイプロテインはおならが臭くなりやすい傾向があると言われています。
これはホエイプロテインに限ったことではなく、動物性プロテイン全般で言えることです。
また、ホエイプロテインには腹痛が起こりやすいという問題もあります。
これはホエイプロテインの中に含まれている乳糖が原因で起こり、これによって腸内環境が乱れることもおならの匂いと関係があるでしょう。
プロテインは必ずおならが臭くなるのか
上記でホエイプロテインはおならが臭くなりやすい傾向にあると述べましたが、このおならの匂いは改善できないのでしょうか?
実は、改善することができるのです。
早速、改善する方法をご紹介しましょう。
植物性プロテインはおならが臭くなりにくい

この植物性プロテインは、えんどう豆からできるピープロテインや大豆からできるソイプロテインです。
今ホエイプロテインを飲んでいる方はまず植物性プロテインに変えましょう。
この植物性プロテインは、動物性プロテインと比べ、おならが臭くなりにくい傾向があります。
また、乳糖が含まれていないことによって、腸内環境が乱れにくいこともおならが臭くならない大きな理由です。
よく言われているのが、「植物性プロテインは筋肉がつかない」「パフォーマンスアップが期待できない」「タンパク質がしっかりと体に吸収されない」などの声です。
確かにソイプロテインは運動というよりはダイエット向けのプロテインになりますので、特に筋肉増強には効果が現れにくいでしょう。
しかし、最近新たに出てきたピープロテインはこの常識を覆しています。
植物性プロテインの常識を覆したピープロテイン

ピープロテインは今までのプロテインとは異なり、プロテインの種類の中で唯一筋肉増強効果とダイエット効果を持ち合わせています。
植物性プロテインに筋肉増強効果があるわけがないと思われがちですが、ピープロテインはあるのです。
2015年におこなわれた研究によると、8週間後に筋肥大の効果について結果を見た所、プロテイン摂取群とプラセボ群には明らかな違いがあったものの、動物性プロテイン摂取群と植物性プロテイン摂取群では同じ程度の筋肥大がみられたとのこと。
これはピープロテインにはホエイプロテイン同様の筋肉増強効果があることを意味しています。
ピープロテインは多くの悩みを解決できる?
このピープロテインは他にも多くの効果があります。
いくつかご紹介していきましょう。
ダイエット中の方におすすめ

ピープロテインには、筋肉増強効果以外にダイエット効果があります。
これはピープロテインに含まれているβ-コングリシニンという成分が大きく関わっており、痩せるホルモンと言われているアディポネクチンの分泌を増やすと言われています。
つまり、飲むだけで脂肪燃焼のスイッチが入ることに加えて、ピープロテインは腹持ちが良いのが特徴です。
2~3時間をかけてタンパク質の吸収をするので、朝ごはんでピープロテインを混ぜたスムージーなどを飲めば昼までお腹が満たされやすくなります。
ダイエットで成功するには体の新陳代謝をあげる必要があるため、本来は運動をしてしっかりと筋肉をつけ、結果的にダイエットにつなげる方が効果は現れやすいです。
食事制限だけして体重を落としたとしても、そもそも体の内部から変えないと効果は現れにくいので注意しましょう。
唯一アレルギーがないプロテイン

今まで主流だったホエイプロテインには牛乳、ソイプロテインには大豆といったアレルギー物質が含まれていました。
しかし、ピープロテインの場合は唯一厚生労働省が定めるアレルギー物質27項目を含まないプロテインです。
そのため、今までアレルギーによってタンパク質がしっかりと摂取できていなかった方でも飲むことができます。
また、乳糖不耐症の方は、ホエイプロテインに含まれている乳糖によって腹痛を引き起こしていたため、トレーニング前にプロテインを飲むことができませんでした。
ピープロテインであれば、腹痛を抑制することができるため、トレーニング前に飲むことができ、パフォーマンスアップにも効果的です。
ソイプロテインでも代用できるのか?
ここまでおならが臭くならないプロテインは植物性プロテインと述べてきましたが、「ソイプロテインでもいいのではないか?」と思っている方もいるでしょう。
なぜソイプロテインではなく、ピープロテインなのかをお伝えしたいと思います。
おならの匂いを軽減させる目的なら代用できる

ソイプロテインは上記で述べたように植物性プロテインですので、プロテインを飲んでおならが臭くなりにくいという利点があります。
もちろん日常生活で支障が出ない程度の改善であれば、ソイプロテインでも問題はないでしょう。
しかし、「せっかくプロテインを選ぶなら他の付加価値も欲しい」という方はピープロテインの方が効果が期待できます。
大豆には疲労回復や成長ホルモン分泌効果があると言われているアルギニンが多く含まれていますが、えんどう豆には大豆の1.5倍程度のアルギニンが含まれています。
成分を見てみてもピープロテインの方が上回っていると言えるでしょう。
安全性が担保されていない

最近は大豆を使用した商品が増えていますが、それに合わせて問題点も増えてきています。
特に言われているのが、遺伝子組み換えと大豆イソフラボンの問題です。
各国によって遺伝子組み換えの基準が異なることから、安全性が保てていないという声が多く、現状改善はされていません。
また、大豆に含まれているイソフラボンが女性ホルモンのバランスを崩す、そもそも大豆イソフラボンは体に吸収されないため意味がないなどの問題点もあります。
そのため、安すぎるソイプロテインには注意が必要です。
ソイプロテインの問題点に比べると、ピープロテインは遺伝子組み換えの基準が厳しく、また、イソフラボンの問題もないため植物性プロテインであればピープロテインの方がいいでしょう。
まとめ
今回は、プロテインを飲むとなぜおならが臭くなるのか、また、おならが臭くならないプロテインの種類について解説しました。
おならが臭くなる原因はタンパク質の過剰摂取にあり、その中でも動物性のホエイプロテインはおならが臭くなりやすいと言われています。
おならの匂いを抑制するためには、まず、動物性プロテインから植物性プロテインに変えることから始めてみてください。
その中でもピープロテインは最近出てきた筋肉増強効果、ダイエット効果のある植物性プロテインなので、気になる方は試してみるのもいいでしょう。